2026年2月21日(土)、岡山市立北公民館 2階研修室にて、令和7年度地域応援人づくり講座として防災講座「南海トラフ巨大地震に備える 〜家庭と地域でできる具体的対策〜」を実施させていただきました。
イベント概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 講座名 | 南海トラフ巨大地震に備える 〜家庭と地域でできる具体的対策〜 |
| 事業名 | 令和7年度 地域応援人づくり講座 |
| 開催日 | 2026年2月21日(土) 14:00〜15:30 |
| 会場 | 岡山市立北公民館 2階研修室(岡山市北区津島東一丁目3-14) |
| 主催 | 岡山市立北公民館・岡山市市民協働企画総務課 |
| 共催 | 御野地区社会福祉協議会・御野学区婦人会 |
| 対象 | 地域住民の皆様 |
講座内容
今後30年以内の発生確率が60〜90%程度以上、最悪のケースで死者が約29万8000人に及ぶと言われている南海トラフ巨大地震。本講座では、家庭や地域で取り組める具体的な対策についてお伝えしました。
覚えて帰ってほしいこととして、「まず自分が助かること」を最も大切なメッセージとしてお伝えし、そのために大切な「スイッチを入れる」「空振りしてもいいから避難」という2つの考え方を柱に講座を進めました。
1. スイッチを入れる
地震が起こった時、人はすぐには動けません。「今までも大丈夫だった」という思い込みが避難を遅らせる原因になります。
高齢者ほど避難より消火を優先する傾向があること、その背景には身体的な理由だけでなく「物を守ろうとして避難が遅くなる」ケースが多いことをお伝えしました。命を守る行動を実施するためのスイッチを自ら入れなければ、物が壊れない方を優先してしまう。だからこそ仲間同士でしっかり声をかけ合うことが重要です。
南海トラフ地震の最新の被害想定についても共有し、発災後72時間は助けが来ないこと、南海トラフの場合は72時間後も来るとは限らないこと、助ける人より助けられる人の方が多いという厳しい現実をお話ししました。だからこそ「空振りでもいいから早く逃げる」ことが命を守ることにつながります。
2. 自助の強化
避難所生活を第一選択にしないという考え方のもと、家庭でできる具体的な備えについてお話ししました。
まず「ハザードマップの確認」「家の安全確認」「備蓄」の3つの基本を押さえたうえで、特に1981年以前に建てられた住宅の耐震基準について注意喚起を行い、補助制度の活用についてもご紹介しました。
備蓄については、0次の備え(外出中の被災・半日〜1日分)、1次の備え(避難所への避難・1日〜3日分)、2次の備え(発災後の生活・7日〜1ヶ月分)という3段階の考え方を紹介し、年齢やライフステージに合わせた持出グッズリストを共有しました。「ネットで見るものが自分に合っているとは限らない」「持ち歩ける重さであること」「個人のものは多めに」といった実践的なポイントもお伝えしました。
3. 共助の強化
自助に加え、地域全体で備える共助の強化についてもお話ししました。地域を巻き込んだ訓練、アクシデントへの対応力の強化、公助に頼り切らない備蓄体制の3つを柱にお伝えしました。
地域の人が参加しやすい避難訓練に加え、アクシデントを想定した訓練の重要性を解説しました。避難所運営の難しさや、備蓄倉庫に何が入っているか知っておくことの大切さについても触れ、「必ずしも基準を満たしているとは限らない」「基準を満たしていても足りるとも限らない」「知らないは想定外を増やす」ことをお伝えしました。
防災をイベントだけにせず、「いつもの活動に防災の視点を足す」ことで、日常の中で防災力を高めていくアプローチをご提案しました。
講座の特徴
本講座では、専門的な話だけでなく「誰にでもできること」に重点を置き、片付けや備蓄の見直しなど、今日から家庭で始められる具体的なアクションを多くお伝えしました。
防災対策の本質は「命を守ること」であり、難しい話を聞いて防災をした気にならず、できることを一つずつ継続していくことが何より重要というメッセージを一貫してお伝えしました。
地域の社会福祉協議会・婦人会との共催ということもあり、自助だけでなく共助の視点も交えた、地域全体の防災力向上につながる内容となりました。
当日の様子
御野地区にお住まいの幅広い年代の皆様にご参加いただきました。
南海トラフ地震の被害想定や「助けが来ると思わない」という現実に、真剣な表情で耳を傾ける姿が見られました。「今まで大丈夫だったから」という思い込みの危険性については、深く頷かれている方が多くいらっしゃいました。
具体的な備えの話では、3つの「置かない」や備蓄の3段階の考え方について熱心にメモを取る方が多く、「冷凍庫をいっぱいにしておくというのは今日からできる」「家の中の片付けからまず始めたい」といった声が聞かれました。
まとめ
今回の岡山市立北公民館での防災講座では、南海トラフ巨大地震に備えて家庭と地域でできる具体的な対策についてお伝えしました。
地震は防げないけど備えることはできる。
忙しい日々の中で一気にすべてを行うのは難しくても、少しずつでいいので継続していくことが大切です。
今回お伝えした「片付け」「備蓄の見直し」「ハザードマップの確認」など、どれも今日から始められることばかりです。
防災対策の本質は命を守ること。できることを一つずつ、継続していただければと思います。また自分たちだけで難しい場合は、プロに頼ることも一つの選択肢です。
今後も地域の公民館講座や防災イベントを通じて、皆様の防災力向上を支援してまいります。
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