保育園・こども園の防災対策実践ガイド|子どもと保育士を守るセルフチェック付き

保育園・こども園の防災

保育園・こども園の 防災対策実践ガイド

15問セルフチェック付き

子どもも 保育士も守る防災へ

災害時、子どものそばで判断し、声をかけ、 避難を支えるのは保育士です。 このページでは、元消防士の視点から、 保育園・こども園で確認しておきたい防災対策を、 園の特徴や具体的な場面とあわせて整理します。

約3分で今できていることと確認したいことを整理できます

保育園防災とは

保育園・こども園の防災とは、 地震・火災・水害などの災害から 子どもと職員の安全を守るために必要な備えを整え、 災害時に園全体で判断し行動できる状態をつくることです。

子どもを守る保育園防災のイメージ

子どもを守る

乳幼児は、自分で危険を判断したり、 一人で安全に避難したりすることが難しいため、 年齢や発達に合わせた安全確保と避難誘導を考えます。

保育士も守る保育園防災のイメージ

保育士も守る

子どもの安全を支えるためには、 保育士自身が安全に判断し動けることも重要です。 職員の安全、役割分担、連携まで確認します。

園全体で災害に備える保育園防災のイメージ

園全体で備える

役割分担、避難訓練、備蓄、保護者対応などを整理し、 災害時の判断基準や動き方を 職員同士で共有しておくことが大切です。

必要なものを備え 園全体で考え 判断し動ける状態をつくる

保育園ならではの防災

保育園・こども園では、 子どもの年齢や発達、時間帯、職員体制によって 災害時の状況が大きく変わります。 園だからこそ確認しておきたい視点があります。

自分で危険を判断しにくい子どものイメージ

自分で危険を
判断しにくい

乳幼児は、自分で危険を判断し、 安全な場所へ避難することが難しいため、 職員による安全確保と誘導が必要です。

抱っこや誘導と人数確認が必要な保育園防災のイメージ

抱っこ・誘導・
人数確認が必要

年齢や発達によって避難方法は異なります。 抱っこや誘導を行いながら、 正確な人数確認も進める必要があります。

時間帯によって保育状況が変わるイメージ

時間帯で
状況が変わる

登園、午睡、給食、散歩、降園など、 時間帯によって子どもの居場所や人数、 職員体制が変わります。

保護者への引き渡し対応のイメージ

引き渡しまで
考える

避難後も子どもの安全を確保しながら、 保護者への連絡や本人確認、 引き渡しまで考えておく必要があります。

園児の年齢や職員体制など 自園の状況に合わせて備えることが大切です

学ぶ・動く・見直す

防災の知識を学び、実際に動いて確かめ、 気づいたことを次の備えへつなげていくことが大切です。

保育園の職員が防災について学ぶイメージ

学ぶ

防災の考え方を共有する

災害や防災の基本を知り、 何を優先するのか、 職員同士で考え方や判断基準を共有します。

保育園の避難訓練で職員と子どもが実際に動くイメージ

動く

実際にやって確かめる

避難訓練や机上訓練などで、 職員の役割や動き方を実際に確かめ、 判断に迷う場面を確認します。

保育園の防災訓練を振り返り改善点を確認するイメージ

見直す

気づきを次の備えに活かす

できたことや迷ったことを振り返り、 訓練、備蓄、役割分担などを整理して、 次に確認することへつなげます。

学ぶ・動く・見直すを繰り返しながら 園の防災を少しずつ高めていきます

保育園・こども園で確認したい
7つの防災対策

火災・地震・水害への備えに加えて、 備蓄、避難訓練、保護者対応、記録・共有まで、 園の防災をつなげて確認していきます。

保育園を中心に火災対策、地震対策、水害対策、備蓄、避難訓練、保護者対応、記録・共有がつながる7つの防災対策

火災対策

煙の広がり、初期対応、避難経路、通報、 職員の役割を確認します。

地震対策

発生時の身の守り方と、 その後の避難判断を場面ごとに確認します。

水害対策

避難のタイミング、休園判断、垂直避難、 保護者への連絡方法を整理します。

備蓄

子どもと職員が災害後も安全に過ごせるよう、 必要な物品や数量、保管方法を確認します。

避難訓練

災害や発生場面を変えながら、 職員の判断、役割、連携、人数確認を確かめます。

保護者対応

連絡手段、引き渡し方法、 迎えに来られない場合の対応を共有します。

記録・共有

訓練や日々の気づきを記録し、 職員間で共有して次の見直しにつなげます。

それぞれを確認しながら 園全体の備えと災害時の動きをつなげていきます

15問セルフチェック

今の園でできていることと、 これから確認したいことを整理してみましょう。

保育園防災セルフチェック[簡易版]

今の園の防災を
15問で確認してみましょう

正解や点数を出すためのチェックではありません。 今できていることと、これから確認したいこと を整理するためのセルフチェックです。

避難・判断、子どもの安全、職員体制、保護者対応、記録・改善 の5つのテーマから確認します。

15問 所要 約3分 選ぶと次へ進みます
設問 1 / 15

セルフチェック結果

今の園の防災を整理しました

これから確認したいテーマ

今できていること

    これから確認したいこと

      次の確認につなげましょう

      「確認したい」とした項目の中から、 まず1つを選んで職員同士で現状を確認してみましょう。 判断基準や役割を共有し、 必要に応じて訓練や備えの見直しにつなげていきます。

      園だけで整理するのが難しい場合は 保育園向け防災支援を見る

      ※このセルフチェックは、園の防災について考えるための簡易的な確認ツールです。 法令上の適合性や個別施設の安全性を判定するものではありません。

      保育園防災セルフチェック[簡易版] ファーストレスキュー株式会社

      同じ災害でも
      場面が変われば対応も変わります

      午睡中、給食中、散歩中、送迎時など、 子どもの状態や職員体制、周囲の環境によって 必要な判断や行動は変わります。

      午睡中

      眠っている子どもの安全を確保し、 どのように起こして避難につなげるかを考えます。 泣いたり動けなかったりする子への対応も確認します。

      給食中

      食器や熱源、誤嚥など、 給食中の状況を踏まえて安全を確保します。 子どもの安全確保と避難の役割も確認します。

      散歩中

      園外で災害が起きた場合、 その場で安全を確保するのか、 別の場所へ移動するのかを判断します。 連絡手段や人数確認の方法も確認しておきます。

      送迎時

      登園・降園の途中にいる子どもも含めて、 園内にいる子、帰った子、迎えを待つ子の 所在を正確に確認する必要があります。

      職員が少ない時間帯

      早朝や延長保育、休憩時間などは、 限られた職員で判断、誘導、人数確認、連絡を行います。 責任者が不在の場合の動きも確認しておきます。

      雨・暑さ・停電などが重なった時

      災害の種類に加えて、 避難先の環境、子どもの体調、通信手段なども考えます。 複数の条件が重なった時の対応も確認しておきます。

      年間の避難訓練では 災害の種類とあわせて 起こる場面や条件も変えて確認してみましょう

      子どもを守るために
      保育士の安全も考える

      災害時、子どものそばで判断し、 声をかけ、避難を支えるのは保育士です。 子どもの安全とあわせて、 職員自身が安全に動ける状態も確認しておきます。

      保育士が子どもたちを安全な方向へ誘導している保育園内のイメージ

      保育士が安全に動けること

      避難経路、待機場所、園内の危険箇所などを共有し、 職員自身も安全を確保しながら 子どもの避難を支えられる状態にしておきます。

      役割を一人に集中させないこと

      判断、誘導、人数確認、連絡、保護者対応などを整理し、 特定の職員に役割が集中しないよう 職員同士で支え合える体制を考えておきます。

      長時間の対応も見据えること

      災害対応が長引く場合は、 職員の疲労や不安も大きくなります。 休息や交代、職員同士のフォローまで確認しておきます。

      子どもの安全を支える職員が 安全に判断し 行動し続けられる体制を考えておくことも大切です

      保育園・こども園の防災に関する情報

      保育園・こども園の防災で確認しておきたいテーマをまとめています。
      園内での確認や職員間の共有に、気になる内容からご覧ください。

      保育園防災について
      よくある質問

      保育園・こども園の防災で迷いやすいポイントを、 日頃の備えや災害時の判断という視点からまとめました。

      A
      まずは、災害時に子どもと職員の安全を確保できるかという視点で、 避難経路、職員の役割、年齢ごとの避難方法、 保護者への連絡、備蓄などを確認します。 今できていることと、これから確認したいことを整理するところから始めると進めやすくなります。
      A
      基本的な避難方法を繰り返して確認することは大切です。 そのうえで、午睡中、給食中、散歩中、 職員が少ない時間帯など、 年間の中で発生場面や条件も変えながら確認すると、 さまざまな状況での判断や連携を確かめることができます。
      A
      揺れている間は、まず落下物や転倒物などから 子どもと職員の安全を確保します。 その後、建物の状況、火災の有無、周囲の危険などを確認し、 避難が必要か、どこへ避難するかを判断します。 園の建物や周辺環境に合わせて、 平常時から判断基準を確認しておくことが大切です。
      A
      責任者が不在の場合に誰が判断を引き継ぐのか、 どこまで現場の職員が判断するのかを、 平常時から共有しておくことが大切です。 早朝や延長保育など、 実際の勤務体制も踏まえて決めておきます。
      A
      午睡中、給食中、散歩中、送迎時では、 子どもの状態や職員配置、 使える避難経路などが異なります。 年間を通して場面や条件を少しずつ変えながら確認しておくと、 実際の状況に合わせた判断や行動につながります。
      A
      誰に引き渡すのか、本人確認をどうするのか、 引き渡した記録をどう残すのか、 保護者がすぐに迎えに来られない場合にどうするのかなどを確認しておきます。 道路状況や余震なども考え、 保護者への連絡方法とあわせて共有しておくことが大切です。
      A
      職員が内容を理解し、 災害時の判断や行動につなげられるかを確認します。 避難訓練や机上訓練などで実際に使い、 判断に迷ったことや実行しにくかったことを整理して、 マニュアルや役割分担の見直しにつなげます。
      A
      避難にかかった時間だけでなく、 判断に迷った場面、職員の声かけ、人数確認、 職員同士の連携、避難経路なども振り返ります。 良かった点と次に確認したいことを記録し、 次回の訓練や備えへつなげます。

      保育園防災を 現場の視点から

      災害現場での経験と、保育施設への防災支援をもとに、 園で実際に考え、判断し、動くための視点を整理しています。

      ファーストレスキュー株式会社 代表 東山幸史

      ファーストレスキュー株式会社 代表/元消防士

      東山 幸史

      消防士として15年間勤務し、 火災・救助・災害対応などの現場を経験してきました。 現在は、保育園・こども園を中心に、 防災講座・研修や避難訓練などの支援に取り組んでいます。

      保育施設の防災では、 子どもの年齢や発達、職員体制、建物、周辺環境などによって、 必要な判断や動き方が変わります。 そのため、園の状況に合わせて考えることを大切にしています。

      このページでは、 必要な備えを確認しながら、 職員が判断基準を共有し、 実際の訓練や見直しへつなげるための基本をまとめています。

      消防士歴15年 保育防災認定講師 保育園・こども園の防災支援

      園の状況に合わせた支援を知りたい方へ

      防災講座・研修、避難訓練、日々の安全管理、BCPなど、 園の状況や目的に合わせた支援をご用意しています。 保育園・こども園向けのサービスはこちらからご覧いただけます。

      保育園・こども園向けサービスを案内するイラスト